いなフリ

主婦からパラレルワーカーへ:「図解屋」として一世を風靡した行武さんは、いま何を考えているのか

今回は、千葉県いすみ市で、会社員でありながらフリーランスでもある、ゆくちゃん(行武さん)です。

ゆくちゃん前回の池ちゃんのインタビューでも出てきた、株式会社Ponnufで働きながら、彼女のフリーランスとしての肩書きは、「図解屋」。

「世の中に図解屋と呼ばれる職種が存在するのか?」

「え?何その肩書き、聞いたことないんだけど笑」

と思う方がほとんどだと思います。もちろん僕も最初はそうでした。

なのでインタビューの前に、ゆくちゃんが生業としている「図解屋」とはどんな職業かをざっくりと説明します。

本人いわく図解屋とは、

「言葉やテキストで、伝わりづらいものを、図を用いて解説する方法」

だそうです。

実際に彼女が図解した絵がこちら👇

 

なるほど、こんな感じで1枚の絵でプロレスの歴史を説明しているわけなんですね。

ちなみにこれは彼女のプロレスへの愛が深いあまり、趣味で作ってしまったのだそう。

 

身内ネタで恐縮ですが、ゆくちゃんは、今回KYOが参加をした千葉県いすみ市の「いなフリ」の統括、ということで日頃からお世話になっております。

そんなゆくちゃんを、今回改めてインタビューという形で、ゆっくりとお話聞くことができました。

企業勤めも、フリーランスも、パートタイマーも、経験しているゆくちゃん。

あらゆる働き方を経た上で、彼女はいまどんな働き方を選び、何を考えているのでしょうか?

自分の在り方や働き方を考えたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

なお、ゆくちゃんは他の人からも取り上げられています。

この記事を読んで彼女の「図解屋」に興味を持った人はこちらの記事もぜひ見てみてください。

 

ではいきましょう、人間フェチWebライターKYOによる、【Youは何しに地球へNo.13】です🏃💨

新卒から4年半の会社員時代

KYO
KYO
現在は千葉のいすみ市にいるということですが、大学を卒業してからは何をしていたんでしょうか?
ゆくちゃん
ゆくちゃん
卒業後は、インテリアショップの「フランフラン(Francfranc)」に新卒で入りました

はじめは店舗スタッフとして、新宿と渋谷の店舗で働いて、2年目で店長になったんです。

KYO
KYO
2年で店長まで上り詰めたんですか(早)!
ゆくちゃん
ゆくちゃん
そう、その後は千葉の2店舗で店長をやって、その間に今の主人と出会い、結婚するって決めてから会社を辞めて。それで千葉に住むことにしたんです。
KYO
KYO
4年半で4店舗って、相当信頼されていたんでしょうね。
ゆくちゃん
ゆくちゃん
まー、どうなんでしょうね。キャラ勝ちですかね笑
KYO
KYO
ゆくちゃんは人当たりがいいし、面倒見もいいですしね。
ゆくちゃん
ゆくちゃん
だから新人育成も任されていましたし、すごく好きでしたしね
KYO
KYO
フリーランスに転身したのはどういうきっかけだったんですか?
ゆくちゃん
ゆくちゃん
フリーランスは、なろうと思ってなったものではないんですよ。

順を追って話すと、結婚して、主人の飲食店を手伝って、午前中暇だったから、不動産のパートをやって、それをやりながら、友達のWebのベンチャー企業を手伝っていました。

それをしているうちに、収入の柱がいくつかできるようになった。

あとはWebのリテラシーとかも自然と付いてきたんです。

「Webメディアの記事ってこうやって書けばいいのか」とか、「Twitterってこういう仕組みなのね」とかも分かってきました。

それで私もツイッターを始めてみようと思ったんですよ。

KYO
KYO
もともと文章書くのがすごく苦手だったって言ってませんでしたか?
ゆくちゃん
ゆくちゃん
すごく苦手でしたね。でもTwitterだったら、140字だし、これだったら私でも書ける!と思って、まずは文章を要約することから始めてみたんです。
KYO
KYO
なるほど。面白い使い方ですね笑
ゆくちゃん
ゆくちゃん
そして自分が情報発信するんだったら、何をするんだろう?と考えて、自分の好きな「イラスト」を発信することにしたんです。

でもただ発信するんだったらお金にならない。

どうすれば人の役に立って、お金が入るのだろうか。

そう考えていたときにある人が図解ができる人を募集していて、「これなら私もできるかも!」と思って始めました。

KYO
KYO
なるほど、それが「図解屋」の原点だったわけなんですね。
ゆくちゃん
ゆくちゃん
でもそのときは、私のスキルが足りなくて、結局お金をもらって書くというのはできませんでした。もうちょっと練習したらできるなとは思いました。

 

「結局、図解屋って接客業なんですよ。」

KYO
KYO
ゆくちゃんの代名詞でもある「図解屋」についてさらに聞いていきたいです。

もう一度、図解屋とは何かを説明してもらえますか?

ゆくちゃん
ゆくちゃん
「言葉やテキストで、伝わりづらいものを、図を用いて解説する方法」です。

図解をするというのは、人が知らないこと、わかりづらいことを、私のフィルターを通して分かりやすく伝える形にすることなんですね。

KYO
KYO
これはゆくちゃんが世に出るきっかけとなった図解ですね👇
「りんごを買う」んじゃなくて、「〇〇さんが木を植えるところから自分の元にりんごが届くまでの道のりを買う」イメージ

 

ゆくちゃん
ゆくちゃん
確かに私はイラストも好きですが、図解の何が面白いって、他の人に「あ、これで分かった!」て言われることなんですよね。
KYO
KYO
ゆくちゃんはもともとデザインとか、絵を描くのが好きですもんね。
ゆくちゃん
ゆくちゃん
でも図解屋ってよく誤解されますけど、アーティストとか、絵が上手いからではないんですよ。

絵の上手い下手は全く関係がありません。

どうやったらもっと速く、そして分かりやすく大切なことを伝えられるか。

私は図解屋というのは「接客業」だと思っています。

「ここって何屋なの?」が原点

KYO
KYO
「図解屋」という言葉、たぶんこれを読んでくれている人は初耳だと思いますが、全国的に知名度はあるんですかね?
ゆくちゃん
ゆくちゃん
いや多分私が作った言葉だから、ないですね笑
KYO
KYO
えええ、そうだったんですね!それは知らないわけだわ笑
ゆくちゃん
ゆくちゃん
図解屋と名乗ることにも、過去の経験があったんですよ。

飲食店と主人とやっている間に、お客さんから「ここって何屋なの?」ってよく言われていたんです。

うちはエスニック料理を出していたんですが、「どこの国の料理なの?」とかを尋ねられていたんですよ。

そのときに思ったんです。「〇〇屋です。」って自分で断言できるのは強いなって。

ほら、魚屋、八百屋みたいな感じでの図解「屋」

KYO
KYO
ああ、それで「図解屋」という言葉が生まれたわけなんですね!

自分のやっていることにしか名前のつかない職業ってなんかいいな笑

 

自分の図解が爆発的に大ヒットした!

KYO
KYO
そしてゆくちゃんが、図解を体系的にまとめたものをnoteというWebサービスを使って販売したところ、売れに売れまくったんですよね?
ゆくちゃん
ゆくちゃん
Twitterのイケハヤさんというインフルエンサーが、拡散をしてくれたんです。

ゆくちゃん
ゆくちゃん
それで一気に拡散されて、Twitterでは当時2桁しかフォロワーいなかったのに、1週間で500人にまでなりましたからね。
KYO
KYO
えっと、noteの売上が、何百万でしたっけ!?
ゆくちゃん
ゆくちゃん
いやいや、そこまでないですよ。百ウン十万ですね笑。
KYO
KYO
(それでも十分すぎる。。)
ゆくちゃん
ゆくちゃん
ちょうどその頃は、台湾に行く直前で。

Twitterでバズったのが2018年の4月11日で、その2日後に台湾に行ったんですよ。だからあっちにいる間はずっとTwitterを見ていました。

ちなみにこれがnoteがバズったときのメール画面ですね👇

 

KYO
KYO
1分単位で、ものすごい数の通知だったことが分かりますね!

図解屋でバズったときは、どんなことを感じましたか?

ゆくちゃん
ゆくちゃん
ありがたいなって思いましたね。「ああ、こんなに人の役に立てるんだ私」って

その頃に図解を知ってもらってから、現在まで継続的にお仕事をさせてもらっているお客さんもいますし、あとは講師の依頼とかもあったり。

来年1月には講師として岡山に行ってきますね。

KYO
KYO
自分の「図解屋」のプロジェクトを今後どうしていきたいですか?
ゆくちゃん
ゆくちゃん
まずは小さい組織にしたいですね。
KYO
KYO
拡大させていきたいっていうことですよね?
ゆくちゃん
ゆくちゃん
そうですね。もっと役にたつと思うんです。でも私1人だと量産ができなくて、これがネックなんです。私がやっていることに賛同してくれる人と一緒にやりたいです。

「自分はフリーランスには向いていないんです。」

KYO
KYO
では少し話題を変えて、フリーランスという働き方について聞いていきます。

ゆくちゃんは会社勤めも、フリーランスも、パートも経験してきています。その上で、フリーランスであることのメリットとデメリットはどう見ていますか?

ゆくちゃん
ゆくちゃん
メリットもデメリットもどっちも一緒。「自分で決めること」ですね。

自分で決めることができるというのは、非常にやりがいもあるし、逆にそれができないと怠けてしまうので。

会社員として1つ軸があって、まあでも、もし会社が無くなったとしても、生きていくだけのスキルがあるっていうのはありだと思います。

複数の収入の柱を持っている。これは私にとってすごく安心感がありますね。

私は、フリーランスだけっていうのは向いていないので。

KYO
KYO
なぜ自分がフリーランスには向いていないと思うんですか?
ゆくちゃん
ゆくちゃん
疲れちゃうんですよ。全部自分で決めるということが。
KYO
KYO
自由すぎるがあまり、束縛を欲する的なね。
ゆくちゃん
ゆくちゃん
会社で勤める面白さもあると思っています。組織にいるからできること、人数がいるからできる面白いことっていうのもあるじゃないですか。

今ここのhinodeでやっている仕事、例えば「コミュニティーを作る」っていうのは一人ではできないから、会社からこうして拠点を与えてもらっているわけですし。

大きいことをやるのに、一人ではできない。だから会社員は俄然ありだと思います。

私の場合は、会社員と、個人の「図解屋」というプロジェクトを持つことは、すごくいい印象ですね。

KYO
KYO
確かに、そのバランスはこれから大事になってくるでしょうね。

 

ゆくちゃんが参加したイベントの図解。これを見れば行けなかった人も、内容を理解することができる、それも一瞬で。

 

KYO
KYO
では最後の質問です。

図解屋としてのゆくちゃんの展望は先ほど聞きましたが、ゆくちゃん個人として、将来やりたいことってありますか?

ゆくちゃん
ゆくちゃん
やりたいことか。。うーーん。。

それ実は、一番困る質問なんですよね笑

夢に向かって上がっていくというよりも、積み重ねていったら結果たどり着きましたっていうのが今はしっくりきているんですよ。

私は、目指すものがこれといってあるわけではないんですよ。

夢はあればいいと思うけど、でもなかったところで卑下するものでもないですよね。

KYO
KYO
今の世の中は特に「自分のやりたいことを見つけようぜっ!」って大々的に言われることも多いですしね。
ゆくちゃん
ゆくちゃん
粛々とやれば、結果どこかにたどり着く気はしていますけどね。

 

インタビュー後記

「自分の商品を持ちましょう」

ゆくちゃんはそう言われて、図解屋としての道を歩むことになったらしい。

自分の商品を持つことは簡単なことではない。

会社に属することと、個人で動くこと、そのどちらにもメリットはある。

しかしフリーランスとして自分が作り出すものが商品となって、人を喜ばせることができるというのは、会社勤めとはまた違った達成感なのかもしれない。

ゆくちゃんの場合は、自分を「図解屋」と名付け、それを肩書きにまでしてしまった。

自分は人にどんな価値を与えられるのだろうか。

それを目に見える形で、わかりやすい形で提示していくことが、これからは求められるのだと思う。

 

<完>

Photo by ろっくん

 

世界生き方大辞典No.13

主婦からパラレルワーカーへ。「図解屋」として一世を風靡した行武さん

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