インタビュー特集

「仙台市フリーランス30万人化計画」会社員を辞め地元仙台へ。ふじもんさんの挑戦

今回のインタビューは仙台で活動をするフリーランスのふじもんさん

高校の頃はサッカー日本代表の香川真司選手と同じチームでプレーしていたこともあり、プロの道を真剣に考えていたとか。

また、真面目な印象とは対照的に、お笑いも興味があり、M1の予選に出場経験もあるという、非常に引き出しが多い方です!

宮城県の仙台市を拠点に、現在はジャパニーズスタンダード株式会社を経営しながら、新事業として、フリーランスが集まるコワーキングスペース「アローズ」を建設中。

2019年1月現在、絶賛建設中で、オープンは今年の4月という非常にホットな話題です!

着々と建設が進んでいます!(ふじもんさん提供)
完成予想図( 2019年4月オープン予定)(ふじもんさん提供)

 

私がTwitter上でフォローしたのが最初で、今回実際にお会いしてインタビューする機会をいただけました。

ふじもんさんの会社員時代から退職して海外生活、帰国後にフリーランスに転身、そしてコワーキングスペース「アローズ」を建設というプロジェクト。さらには仙台市のフリーランス増加にかける想いをインタビューでは聞いています。

こんな人に読んでほしい

🔴会社員→フリーランスに転身した人の話を聞きたい

🔴フリーランスとして活動しているが「社会的信用」の低さに困っている

🔴フリーランスのコミュニティ作りに興味がある

こんなことを考えている方にとって、少しでもヒントになれば幸いです。

長編になっておりますが、ぜひ最後までお付き合いください!

それでは早速参りましょう、人間にしか興味がないWebライターKYOによるインタビューNo.15です🏃💨

 

非常に充実していた会社員時代

KYO
KYO
フリーランスの前は会社員ということでしたが、どんなことをしていたんですか?
ふじもん
ふじもん
大学を卒業して、そのままアイリスオーヤマという企業に入社をしました。千葉で2年、そのあと東京で2年半働きましたね。
KYO
KYO
計4年半だったんですね。その会社員時代はどうでしたか?
ふじもん
ふじもん
かなり充実していました。人にかなり恵まれていましたので。ただやっぱり消耗戦であることは感じていました。いつのタイミングで会社を脱していこうか、というのは常に考えていましたね。
KYO
KYO
消耗戦というのは、具体的にどういうことでしょうか?
ふじもん
ふじもん
商談資料や売上報告書をつくったり、上司の承認とるのに稟議あげたりと・・・あとは実力主義の限界を感じたというか。

当時外資や日本の大手を担当してましたが、年間取引を4億から10億に伸ばしても収入あまり変わらないし。(笑)やっぱり会社(社長)のために働いているんだなと実感しました。

毎年がんばったことがチャラになるようで・・・この働き方を50,60代になっても続けれるのかと考えたとき、間違いなく自分は無理だなと。自分で仕組みを作らないと!と焦りましたね。

KYO
KYO
4年半の会社員時代がすごく充実していたということですが、学ぶことは多かったですか?
ふじもん
ふじもん
そうですね。社会人として働く基礎を学べましたね。それに上司に恵まれていたのもありました。部署自体も営業なので、働くみんなも若いんですよ。

東京の部署だと20代が5、6人とかで。自分と同じような年代の人たちが、それぞれ得意先を持って、競争していくというのがすごく楽しかったですね。

KYO
KYO
じゃあ会社に対する不満はなかったんですね?
ふじもん
ふじもん
拘束時間が無理でしたね。部署内はとても自由度高く仕事できましたが、全社会議とか・・・こんなに全員を遠方から集めて話し合うことかね?メールでよくない?と多々思うこともありました。

とはいえ、わりと自由に働いていたので感謝しかありませんが。

KYO
KYO
でも大枠としてみると、限界を感じたということで独立に踏み切ったんですね。
ふじもん
ふじもん
そうですね。
アイリスオーヤマでの会社員時代を振り返るふじもんさん。担当先は、誰もが知っている超大手企業でした!

とりあえず英語はマスト。退職後にフィリピン&オーストラリアへ

KYO
KYO
じゃあ4年半会社に勤めて、辞めた後は何をしてたんですか?
ふじもん
ふじもん
会社を辞めてから、最初はフィリピンに行きました。そもそも自分で起業しようと思ったときに、「英語話せないとダメだな」って思ったんです。

かなり多くの起業家のサクセスストーリーを本で読んでても、英語を話せる前提の経営者がすごく多かったんですよね。「アメリカに行って人生が変わった」といっても、その人は英語が話せたからチャンスをモノにできているんです。

まずは英語ができないといけないんだ!という純粋にその気持ちで、フィリピンに1ヶ月行きました。そしてそのあとすぐにワーキングホリデーでオーストラリアに行きました。

オーストラリアでワーホリ中のふじもんさん(2016年)
KYO
KYO
オーストラリアも英語を勉強しに行ったんですよね?
ふじもん
ふじもん
英語を勉強しに行ったんですけど、やっぱり学校で学ぶのは限界があるなって。なるべく早く英語を身に付けたかったので、結局オーストラリアでも「営業」をやっていました。
KYO
KYO
営業ですか?!それも英語で?
ふじもん
ふじもん
そうですね。日本食の卸しですね。現地には日本食レストランがいっぱいあって、そこに日本食を卸す仕事ですね。会社員時代の営業を、オーストラリアでもやってました。

自分は最初、英語に自信がなかったので、「事務的な作業をやりたいです」って社長にお願いをしたのですが、出社1日目に、すでに自分の机に電話が置いてありましたね笑

しかも営業の人がちょうど1人辞めたので、僕がその営業をそのまま引き継いで、ケータイも持たされて、完全に営業をやっていました。

KYO
KYO
英語はすごく鍛えられそうですよね。
ふじもん
ふじもん
最初は何を言ってるかわからなかったですよね。

日本食の名前とかも英語がわからなくて。なので慣れるまでの最初の2週間くらいは本当に苦労しましたね。

KYO
KYO
2週間!なれるの早すぎです笑
ふじもん
ふじもん
営業は日本でもやってたので、慣れてからはできるようになりました。なんとかですが。

ずっと1人だった、フリーランス1年目

KYO
KYO
オーストラリアから日本に帰国したのが2017年ということでした。そこからフリーランスとして働き始めたんですよね?
ふじもん
ふじもん
地元の仙台に帰ってきて、就職っていう選択肢はなかったので、フリーランスとして独立しましたね。
KYO
KYO
そのときは何をしてたんですか?
ふじもん
ふじもん
起業したいと思ってはいたものの、何をしていいかわからなくて。。自分の経験と、得意なことを掛け合わせて何かやろうと思ったんです。それが留学経験(経験)と、会社で4年半やってきた営業(得意)ですね。

これから留学をしたい人の相談に乗って、プランを立て、現地の学校と手続きまで引き受けること、これを個人事業主としてやっていました。

フリーランスとして働いていたんですが、仙台で同じようにやっている人はいないなという印象で、ずっと1人だったんですよ。

KYO
KYO
それでコワーキングスペースを自分で建てるっていう決断に至ったわけですか?
ふじもん
ふじもん
そうですね。最初は仙台にいるフリーランスは少ないなと思ったんです。でも自分が声を上げると、自分と同じようなフリーで動いている人たちがいることに気づいたんです。

でもじゃあなぜ仙台にいるフリーランスを、自分が今まで知らなかったんだろうと。それはやはり「場所がないからだ」って思ったんですよね。

仙台を全体的に見渡すと、コワーキングスペースはすでに25ヶ所ほどあります。でもそれは起業家向け、経営者向けのものでした。

フリーランス向けのシェアオフィスって、仙台にまだないなって気づいたんですよね。だからフリーランス向けの場所をまずは自分が作ろうと決めました。

KYO
KYO
なるほど。フリーランス向けのコワーキングスペースは、ブルーオーシャン(未開拓)だったんですね。

フリーランスの「社会的信用」問題をどう乗り越えるか

ふじもん
ふじもん
あと、最初フリーランスとして活動したときには「信用」がないんですよね。対会社を相手にしている時も、信用がなく、相手にされないこともありました。

駆け出しのフリーランスの社会的な信用の低さを感じましたし、その悔しさも感じたんです。逆にだからこそフリーランスが増えないとも思っていて。

KYO
KYO
じゃあふじもんさんがフリーランスとして社会的信用を高めるために、どうしたんですか
ふじもん
ふじもん
最初にしたのは、自分を知っている社長を尋ねることです。そこに自分の社会的信用は必要ないから、まずはその社長さんとかに営業をしました。

そこから仕事をもらって、実績を作って、新しいところでも信用をどんどん獲得して広げていったという感じです。

その中の一つが、行政との仕事で、やっぱり行政と仕事をしているとなると、信頼も増しましたね。行政と関わる仕事を早い段階で獲得できたことで、自分がフリーランスとして動きやすくなりました。

仙台フリーランス事務所「アローズ」建設へ

KYO
KYO
現在建設中の「アローズ」ですが、20代でそんな大きな事業をすることに対して、当初不安はなかったんですか?
ふじもん
ふじもん
不安はないです。

例えば、会社員が家を建てるじゃないですか。結婚して何十年とローンを組んで、それって自分たちで使うから、あとは働いて返すだけだから、それは完全に不安しかないと思うんですね。

でも自分の建物は、事業性がある場所です。自分が会社をやっているので、その事務所として使っていきますし。

もしそこの空間から何も発生しなかったら不安だとは思いますが、その空間で事業ができれば可能性がすごくあると思いますね。純粋に能天気なだけかもしれませんが。

KYO
KYO
その空間では、具体的にどんな事業を想定していますか?
ふじもん
ふじもん
コワーキングスペースとして役割はもちろんですが、仙台の企業や仙台市の仕事をフリーランスチームで受注していきたいんです。

そもそも仙台市の中小企業の課題って、集客と人手不足なんですけど、それを解決するのって、今の働き方的には、フリーランスがベストだと思っています。

だからそこでフリーランスのチームを作ることで、対企業、対行政と仕事や取引ができるようになれば、それは仙台市にとってもすごくプラスになると思ういます。

自分としてもそこで大きな規模の仕事ができるので、そのための場所っていう意識でアローズを運営していきたいですね。すでにいくつかの案件をやっていますが、クライアントにはとても好評です。

自分の商品を持つこと=最高に楽しい

KYO
KYO

ふじもんさんは会社員やフリーランス、そしてオーストラリアでの営業、いろんな国の人の働き方も見てきていると思うんですね。

多くお経験したふじもんさんが、働く上で大事にしていることは何でしょうか?

ふじもん
ふじもん
大事にしていることは、自分の商品やサービスを持って、自分を表現することですね。自分の商品を持つことの楽しさを広めていきたいです。

実際にフリーランスの定義は自分の中ですごく広いんです。会社で勤めながら週末カメラマンやるのもフリーランスです。

自分のスキルで1円でもサービス提供できていれば、それはもうフリーランスとして捉えていますし。

コワーキングスペース「アローズ」の内装イメージ

 

フリーランスのインフラとして愛されるスペースへ

KYO
KYO
2019年4月、仙台市にコワーキングスペース「アローズ」がオープンしますが、長期的に見て、アローズの野望を教えてください!
ふじもん
ふじもん
まずは拠点を増やしていきたいですね。

僕は仙台で、「フリーランス30万人化計画」を掲げているんですが、それは1つの場所だけでは完結できません。そうなるといろんな場所に同じコンセプトを持った「アローズ」を持つことが必要になってきます。

KYO
KYO
仙台のフリーランサーにとってのインフラ的な立ち位置ですか?
ふじもん
ふじもん
「コワーキング版セブンイレブン」のような立ち位置にしていきたいんです!
KYO
KYO
じゃあフランチャイズでどんどん広げていくイメージで?
ふじもん
ふじもん
フランチャイズという言葉にはすこし違和感がありますが、自分が1拠点目として立ち上げて成功事例をつくって、この先、空き地や使われていない土地があれば、どんどん活用していきたいですね。

場所があるので、アローズとして運営してほしいですっていうオーナーさんが出てくることに期待です。

これから社会に出る20代に一言!

KYO
KYO
ふじもんさんはあと数ヶ月で30歳ということで、20代の僕らに向けて何を一番伝えたいですか?
ふじもん
ふじもん
さっきの話ですけど、自分の商品を作りましょうってことですね。何でかって、それが最高に楽しいんですよ。

特に営業の人が伝わりやすいかと思うんですけど、会社の作っている商品を商談するのと、自分が1から作ったサービスを人に伝えるのって、伝える温度も、説明の仕方も、そして知っている深さも全然違う。人に伝えるのが、楽しくてしょうがないんです。

その状況に陥ると、仕事なのか遊びなのかが分からなくなってくるんです。それが結果的に人に価値を提供して、それがお金になることで生活ができてっていうサイクル。

消費だけじゃなくて、生産側に回りましょう、ということを僕は広めていきたいと思っています。

KYO
KYO
それは会社員とは別の楽しさですね!
ふじもん
ふじもん
会社のときは、部署が楽しすぎて、人もよかったけど、旅行をしている感じに近いと思っていて。旅行って金払って、楽しんで、帰ってきて終わりって感じなんです。

でも自分で事業をやると、帰ってきてからもずっと楽しい。ずっと旅行している感じなんですよね。

一瞬の楽しさではないから、50-60代になったときも、それは絶対に活きてくると思いますね。

インタビュー後記

「自分の商品を持て」という人は多いし、その理由を聞いても論理的で間違っていないように思える。

しかし今回ふじもんさんのように、自分の商品を持つ=最高に楽しいと言った人に初めて会った。

私は個人的に「正しい」よりも「楽しいこと」に惹きつけられるタイプなので、長々と説明されるよりも、「超楽しいからやってごらん!」の方がやりたくなる。

今回のふじもんさんのインタビューでは、静かな語り口の中にも、仙台を盛り上げたいという確かな熱意を感じた。

そして、「自分はやってきた」という自信に裏打ちされた行動力が凄まじい。

熱い想いと行動力を掛け合わせた末の、「アローズ」

ふじもんさんにとって1つの通過点であり、これからがスタートなのだと思う。

<完>

世界生き方大辞典 No.15

会社員を辞め、海外生活の後、地元仙台へ。「仙台市フリーランス30万人化計画」へ挑むふじもんさん

ふじもんさんのTwitter→@japasta29
アローズの公式Twitter→@arrowsss2019
ふじもんさんの詳しいプロフィールはこちら
「アローズ」の詳細はこちら

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